「仮面ライダーカブト」最終回でした。
555以来久々に、一年間見通した仮面ライダーでした。
もしかしたら、一回も忘れずに全話を完全に見たのは初めてかも知れません。
まさかラスボスがゴローちゃん、いえ、三島だったとは。

結局、大介とやさぐれ兄弟と剣がどこからゼクターを手に入れたのか、
明示されないままでした。
ひよりと天道の擬態がいた異次元空間は何だったのか、
何故擬態天道は自由に行き来できたのかも謎のまま。
駆け足で終わってしまった感じでした。

しかし、ラストシーンがあれでいいんでしょうか。
まったく、最後の最後まで、笑わせてくれる、ぶっ飛んだ演出でした。
毎週、面白くってしょうがありませんでした。
仮面ライダーでこんなに爆笑させられるなんて、いいんでしょうか。
カブトはキャラが凄く良かったです。
傲慢な天道、女ったらしの大介、トンチンカンお坊ちゃまの剣、
やさぐれ兄弟の矢車と影山。唯一まともなのは加賀美だけ。
カブトは変人ばっかりでした。

ワームは渋谷隕石でやってきた人を襲うモンスターだけど、
その同種族のネイティブは元から地球にいて、
人間と共存し、ひっそりと生きて行きたいと願っていた。
最初はそういう構図だったのに、ワームの親玉が倒れたと思ったら、
ネイティブの根岸が反乱を起こし、人間を滅ぼそうとし始めた。
根岸は人間をネイティブにさせるアクセサリーを配布し、
人類ネイティブ化計画を企んでいた。

人間に擬態し、正体を隠して人間として暮らすネイティブ。
自分が人間だと思い込んでいたワーム。
擬態した相手の人間の心を取り戻しかけたワーム。
アクセサリーにより、ネイティブにされた人間。
笑えるというだけではなく、ストーリー的にも、
謎があり、物語性がある、面白い話でした。

今の仮面ライダーは、単純にモンスターが人間を襲う話ではありません。
異形のモンスターだからといって、無条件に倒すのでもありません。
本来の視聴者層である子供には難しい話だとは思いますが、
人間を襲いさえしなければ、ワームでさえ受け入れようというこの話は、
外見だけで相手を一方的に判断し、攻撃したりしてはいけないという、
メッセージにもなるのではないかと思います。

次の「電王」は、最年少の高校生ライダーで、
しかも電車に乗ってやってくるらしいです。
『ライダーじゃないじゃん』、というツッコミが、
あちこちから聞こえてきそうです。
子供向けに立ち返った話のように見えるので、あまり期待はしていません。
本来は子供のものなんだから、子供向けで当たり前なんですけどね。