’03 年の氷室京介のツアー HIGHER THAN HEAVEN
国立代々木第一体育館 11.23 最終公演を収録した DVD です。
2 枚組で DISC:2 には会場入りとリハーサルの模様を映した
短いドキュメントも収録されています。ケースにはライブの
写真を収めたブックレットが封入されており、先着特典で
パッケージと同じデザインのポスターも付いてきました。
’04.8.18 発売。

同年にやった Case of HIMURO というスペシャルライブが
DVD 化されてしまったので、セットリストの殆どがカブる
こちらのライブの映像化は無理だろうと諦めていました。

しかし、ファンの熱烈な要望を聞いてくれたのか、
始めから決まっていたのかは判りませんが、
こちらも完全版 DVD として発売してくれました。

しかも、DVD 化されてもカットされるだろうと思っていた
CLOUDY HEART の大合唱や、
その前の MC まで完全収録されていました。これには
ファンの思いが氷室に通じたのだと、凄く嬉しく思いました。

このライブは凄くいいライブで、例のシーンは勿論ですが、
そこ以外の氷室のテンション、パフォーマンスも
素晴らしいものでした。冒頭の数曲の時点で、
もう氷室もオーディエンスも、始まってから一時間くらい
経ったような、最高の盛り上がりを見せていました。

DVD でもそれはそのままに表現されていて、
見ながら拳を上げずにはいられない濃密な出来になっています。
ANGEL の前に「聞こえるかこの鼓動が !!」と叫び、
マイクを胸当て、更に「ゴッ」と音が入るほど、股間当て!
曲の最中でも、思い切り、胸当て!

COH では歌詞通りになっていた Girls Be Glamorous
この頃からホルマリン Ver. になったようです。
「♪ 砂漠か砂漠なのか」と歌ってしまっていた歌詞間違いの
Silent Blue は、22 日のものに差し替えられていました。

例のシーンはほぼ完璧に入っていますが、実際は氷室が
引っ込んでから再びステージに現れるまでの時間はもっと
長かったと思います。当日も感動して泣きながら歌ったんですが、
DVD の大合唱のシーンを見ると、今でも泣けてしまいます。

これを編集していた LA のスタッフも、
このシーンに来ると、必ず泣いてしまっていたそうです。
日本語は解らない人だと思うんですが、それでも、
映像と音楽だけでも、何か伝わるものがあったのでしょう。

BOΦWY 曲も演ったとアピールして売り出した
COH、BVH と違い、この DVD の存在は純粋な氷室ファンしか
知らないと思います。それが残念なくらいいい作品です。
地味ですが、ファンなら是非見ておくべきものだと思います。

気を付けて欲しいのは、パッケージを開けてすぐのディスクを
再生すると、いきなり例の CLOUDY HEART
シーンになってしまうという事です。
開けてすぐのところにあるのは DISC:2 です。ブックレットを
外し、その下にある、DISC:1 から見るようにして下さい。