5 代目相棒は何と初代相棒・亀山薫 !!
発表された時はびっくりすると共に、嬉しいという思いと、
これ以上相応しい人はいないという思いが沸き上がってきました。

第 1 話のサブタイトルはペルソナ・ノン・グラータ〜殺人招待状
第 2 話はペルソナ・ノン・グラータ〜二重の陰謀
杉下右京最初の相棒であり、恐らく最後の相棒ともなるであろう
亀山薫を相棒に迎えた新シリーズ、いよいよスタートです。

反政府運動により新政府が樹立されたサルウィンから
国賓の親善使節団の一員として帰国した亀山は、
右京をパーティーに招待していた。

すると亀山のケータイに、亀山と共に来日した反政府のリーダー
アイシャを殺さないと妻の美和子が乗る飛行機を
爆破するというメールが届いた。

聞けばパーティーに参加している 6 人の大事な人が
同じ飛行機に乗っており、同じ脅迫メールが届いているという。
その一人、外務省の厩谷はアイシャを殺そうとした。
しかし未遂に終わり、アイシャも無かった事にしようと庇った。

会場に怪しい者がいないか右京と亀山が調べている間に、
他の 5 人は相談してアイシャを殺そうと決意した。
右京と亀山が戻るとアイシャは死んでいた。自殺だった。
右京と亀山は、事件を計画した黒幕を追う!

亀山が右京の前に出てきた時点でもう息ぴったり!
まだ亀山は警察に戻ってもおらず、再会したばかりなのに、
この二人は相棒だという雰囲気を醸し出していました。

アイシャを殺せというのなら殺したことを確認する共犯者が
会場に居なければならない。右京はに依頼して
確かめて貰います。代議士の鑓鞍には飛行機の乗客の
名簿を入手させます。自分を使うなんてと二人とも右京に文句
言ってるのが面白い。社は甲斐にクレーム入れてました。

右京はサイバー捜査官の土師にメールの解析を頼みます。
嫌がった土師に右京が言い放つは「臆病者に用はありません」
煽られて土師が「待って!」と引き留めると、
右京は土師の両腕をがっしり掴んで、しっかり目を見つめます。

後ほど土師は呟きます。「このままじゃ青木年男の二の舞だ」
成程、今後は土師を便利に使う事になるのですね!
青木が異動したのを忘れてました。前から割と存在感あったけど、
将来青木を移動させるのを見越してキャラ作っといたのか?

脅迫されている 5 人が話し合ってアイシャを殺そうと
決めたので、誰が犯人かを突き止める展開かと思いました。
しかしアイシャが死んでるシーンを見た時、
これは自殺だと見ていて判りました。優しいアイシャなら
自分が犠牲になればいいと考えただろうとピンときました。

それを殺人事件として捜査を始める事もなく、
そのまま自殺で片付けて進んだのは逆に意外でした。
現場にやってきた伊丹と亀山、久々の再会!
「元・特命係の亀山ァ !!」懐かしいやり取り!たまらん。

事件の報告をしなかった事を咎められ、右京は内村刑事部長らに
「食事と排泄以外は特命係から一歩も出るな」
と禁足を言い渡されます。特命係を訪れた亀山、それを聞いて
「そんなの無理でしょ、だって特命係だもん」
さすが、分かってらっしゃる。

亀山は外務省の厩谷に会いに行き協力を頼んでいると、
右京がやって来ました。驚く亀山に、右京は悠然と
「君の行動など手に取るように分かりますよ」

そして亀山からの協力の依頼を取り下げさせ、
「厩谷さんに借りを作るのは具合が悪いですからねぇ」
ここで既に右京は厩谷を疑っているのではと思いました。
排泄は認められていると、トイレに行くと口実にして
右京はあちこち出歩きます。

強迫されていた 6 人の一人クリスが死んでいるのが発見されると、
衣笠中園は波風立てず事故で済まそうと相談します。
内村が入っていないのは、内村は生まれ変わったから。
内村は一人部屋で呟きます。「目指せ世界平和」
何故今 !? 何目指すようになったんだよ !!

亀山は国賓パワーで単独で聞き込みに回ります。
「どういう立場で言ってんの」と問われ、「国賓」って、
それで何でも教えちゃう方も教えちゃう方だな。

右京と美和子はサルウィンへ飛び、現地で手掛かりを探します。
そこで知ったのが、アイシャの父親は日本人らしいという事。
亀山は、クリスと厩谷が祝杯を挙げていたことを突き止めます。

亀山は伊丹に頼みごとをして、土下座を要求されます。
亀山がホントにしようとすると、伊丹は慌てて
「何しゃがんだコラ!プライドないのか!」
めちゃくちゃだな。どうしろっちゅーんだ。

刑事部長に直訴しろと言われ、内村を知っている亀山は
無理だろうと言いますが、芹沢は楽しそうに言います。
「先輩の知ってる内村部長は、もう死にました。」
言い方!

言われた通りに亀山が直訴に行くと、内村は即決します。
「正義を遂行するのに躊躇などいらん」
亀山もキョトン。この性格、いつか元に戻る気がしてならない。

亀山が何を頼んだかというと、DNA 鑑定とは。
アイシャは厩谷の娘!これは考えていませんでした。
クリスと祝杯を挙げていた事も殺害も、それが関係していました。
アイシャの父親が日本人、厩谷が頻繁にサルウィンに
行っているという話で、気付かなきゃいけなかったのか。

亀山も厩谷も、右京がまだ滞在中のサルウィンに来ました。
右京と二人で厩谷を詰問しますが、ここまで持っていく過程も
立派に特命係でした。二人は厩谷の帰国を勧め、
厩谷に警告をした片山雛子も、この結末を感付いていたようです。

誰がペルソナ・ノン・グラータ (好ましくない人物) なのかと
思っていたら、特命の二人と美和子とは。
外交官を国外追放したい時に指定するものと思っていたけど、
民間人にも言い渡す事ができるのでしょうか。

その後、何と伊丹が亀山を警視庁に戻れるよう捻じ込むという。
条件は「俺様の股くぐれ。」
ジャイアンか !!
伊丹がどうやって捻じ込んだかというと、「土下座一択」
伏線が効いてます。そして晴れて亀山は特命係に復帰!

警察を辞めた亀山がどのような経緯で警視庁に、特命係に
復職するのか注目でしたが、まさか伊丹が協力するとは!
本人達は否定するだろうけど、これは紛れもなく友情です!
亀山も伊丹も、ドラマの中で生き生きしていました。