宮島礼吏先生原作の週刊少年マガジン連載のコミックの
実写版連続ドラマです。アニメ二期と同時期にドラマ化とは
びっくりしました。役者さん達、アニメの声優さんの演技
意識したりしなかったのかな?

読んでいるマンガの実写化で私が最も期待し注目しているのは、
キャラクターの再現度です。どれだけキャラの見た目、
雰囲気を再現しているか、イメージに近いかを重視しています。

実写化された事そのものも意外だったのですが、
実写でも全く違和感なく見られたのも意外でした。
現実世界の物語とは言え、この作品が、こんなにも
実写化向きのコンテンツだったとは思いませんでした。

主役の木ノ下和也はなにわ男子の大西流星さんでした。
失礼ながら名前も存じ上げなかったのですが、
またファンには怒られるかも知れないけど、イケメン過ぎず、
髪の色もくるくるした天然 (?) パーマの感じも似てる。

和也の口癖「マジ○○」の言い方も自然で、
モテない男子に急に女の子が寄ってきてオロオロしてる
カメラ目線の表情もリアルで良い!
まるで和也が二次元から飛び出してきたようでした。

ヒロインの水原千鶴は桜田ひよりさんですが、第一話で
初めて見た時、率直に言って、『あんまり可愛くないな・・・』
と思いました。でも、顔の輪郭はマンガの絵をなぞったよう。
あのキャラデザを実写にするとこうなるんだと納得しました。

ストーリーや台詞も原作をきちんとなぞってくれていました。
でもそれをアニメではない、生身の人間が演じると、
水原ってこんなにも気が強い女だったのかと思いました。
結構偉そうな、嫌な女に見えました。

麻美は逆にマイルドで当たりが柔らかくなっていました。
しかし本性を出し始めてからが本領発揮です。
嫌な役だから女優さんも気の毒だけど、笑顔と口調で
覆い隠しつつ滲み出る性根の歪みの表現が上手い!
麻美の人格を憑依させたかのようでした。

瑠夏ちゃんとちゃんは、可愛かったけど、
ちょっと老けてる印象でした。二人とも 20 代だよね。
墨ちゃんが出てきたのは連ドラも終わりに近くなってからで、
出てきた時はやっと出て来たー!と嬉しかったです。

くんが出てきた時も海くん出たー!と嬉しくなりました。
ついでに和也のおばあちゃんのさんもいいですね。
喋り方もアニメに近くて和さんだわ。
皆輪郭が似てる人をキャストに選んでるように思えます。

SNS 世代にも親しみを持って貰う為なのか、
和也のモノローグのシーンでは、画面にハッシュタグ付きの
呟きの文字が背景にたくさん出る演出がされていました。
でも早くて読み切れないうちに消える事が多かったです。

アニメ二期と同時に放送していたので、続けて見ると、
今どの話の時点にいるのか判らなくなる時がありました。
ドラマは初期の話なので、アニメは『え、この件もう
知ってるんだっけ?』とごちゃごちゃになりました。

放送時間が凄い深夜の目立たない時間帯だったのが
不思議でした。別にエロが多い訳じゃないし、
プライム帯でも良かったのではないでしょうか。
なかなか良かったので、ドラマも二期をやって欲しいです。