9つの世界を旅してきたその最後は、仮面ライダー響鬼の世界です。
恒例“私と仮面ライダー”もこれが最後になりますが、
響鬼は一ヶ月くらいは見たと思います。でも、話もヒビキのキャラも
面白くなかったし、楽器で戦うという戦い方が全然カッコ良く
無かったので、見るのをやめてしまいました。

魔化魍(まかもう)という怪物を倒す為、鬼の力を身に付け変身する
音撃道という三つの流派がありました。いがみ合う三流派には
それぞれ秘伝の巻物があって、三つ集めると何かがあると、
ディエンド・大樹はそれをお宝として狙っていました。

オリジナルでは今や家電俳優の細川茂樹さんが演じていた響鬼は、
この世界ではデビット伊東!何でデビ!?と笑ってしまいました。
細川さんも最年長ライダーと言われてたのに、もっとオッサンです。

デビット・ヒビキは怠け者で、他の流派は道場と大勢の弟子を
持っているのに、野宿生活をしていて、弟子は少年一人だけです。
魔化魍が襲ってきても、変身しようとはしませんでした。
それは強くなり過ぎた為、鬼の力に乗っ取られて、自らが牛鬼という
伝説の魔化魍に変身するようになってしまったからでした。

人物や技が出てくる時に、その名を筆で大書した画面が入る演出は、
オリジナルでもうっすらと記憶にあります。
今週、士のシーンの前に、「通」という漢字一文字が出て、
『?』と思ったんですが、大樹の「盗」で判りました。
「通りすがりの仮面ライダー」の「通」なんですね。
しかし、「盗」で表されちゃう大機は、ちょっと可哀想と思いました。

戦闘シーンはそれぞれの流派が太鼓の撥、ギター、トランペットを
武器にしていて、カニの化け物をディケイド、ディエンド含めて
寄ってたかって倒すところは、演奏会になっていました。
楽器を持った決めポーズのイメージカットが挿入されて、
演出は面白かったのですが、やっぱりこの倒し方は、
全然カッコ良くないと思いました。

“平成ライダーファン感謝祭”は今週で終わって、
来週からは本来のディケイドの世界に戻るようです。
これでおもちゃ屋さんやメーカーが過去のライダーグッズの
在庫処分をできたりしたかも知れません。上手い企画でしたねぇ。
さて、これからはどういう話になるのでしょうか。来週からが、
本当の仮面ライダーディケイドの始まりなのかも知れません。